結い
小さい頃の田植えの風景はこんな感じだった。
水田の中に牛がいる
「コウ、コウ」「ヒダ-、ヒダ-」と叫ぶ声
田んぼを鋤いたり、均したりしている
祖父母もいる
家族の他にとなりのおばさんたちもいる
蓑を着たおじさんもいたような・・・
大勢が横一列に並んでいる
20cm位の間隔に赤い玉のついた長い紐があって
端の2人が、一列終わると30cmほどそれをずらしていく
それがずっと続いていった
10時と3時は楽しみな お茶タイム
ほとんどが手作りの団子やぼたもちそして漬物
小豆と米の粉で作って何かの葉っぱで包んだ団子は母が得意だったかもしれない
おばさんたちは田植えの日程の確認をしている
「明日昼からは兼満ちゃんげー、明後日は御はんげーの田植えじゃんさいなあ?」
今日我が家の田植えが終わった。田植え機を使っておよそ4時間
姉と甥っ子夫婦と妻と毎年の大事な行事が無事終了
せせらぎで泥を流しているとき
「明日ん朝は、しず子さんに結いを頼まんなら」という母の声が
聞こえたような気がした
お互いを助け合う文化、これが「結い」
メェーメェーこやぎ