星の瞬き 12月

12月13日~14日にかけて「ふたご座流星群」が見られましたね。みなさんも観ましたか?流れ星を見るとなんだか得した気分になりませんか?

今回は、「ふたご座」の神話を紹介したいと思います。

ギリシア神話では、カストルとポルックスは大神ゼウスがスパルタ王テュンダレオスの妻レダに思いを寄せ、生ませた双子とみなされています。
二人の子どもは長じてそれぞれ乗馬とボクシングの名手となり、戦場でも活躍するようになる。だが、互いによく似たカストルとポルックスにも、決定的な違いがあった。母こそ同じレダだが、実は父親が異なっていた。弟ポルックスの父は大神ゼウスだったが、兄カストルの父はテュンダレオス、つまり人間だったのである。そのため、半ば神であったポルックスが不死の身であるのに対して、カストルは命に限りのあるごく普通の人間であった。やがて悲劇が起こることとなる。

あるとき、彼らの従兄弟にあたる兄弟が、二人の飼う牛をだまし取った。それを取り返しに行ったカストルは、従兄弟たちによって殺されてしまう。怒りに燃えたポルックスは従兄弟を倒して兄カストルの仇を討った。しかし、仲良しだった兄を失ったポルックスの悲しみは癒えることはなかった。そして、ポルックスは、父ゼウスにある願いをする。「自らも死んで兄と一緒にいたい。」と・・・
二人の仲の良さに心を打たれたゼウスは、1日ごと(1年ごとという説もある)にカストルとポルックスをあの世とこの世で暮らせるようにし、その兄弟愛の印として、二人の姿を星座にした。

流れ星を見ながら仲がいい双子の姿を探してみてください。ただし、風邪をひかないように厚着することをお薦めします。

内村