A STRANGER
先週のある日のこと。
旅行バッグを携えた外国の女性が、国分校にひょっこり現れた。
「ん、なぜ?」と思いながらも
Hello, what can I do for you? と声をかけてみた。
すると、I want to go to the train station.の後にダダダと英語が
返ってきた。大阪から鹿児島空港に着いて、空港からバスで国分駅の最寄
りのバス停まで来たらしいが、駅が見つからずここに迷い込んだというこ
とだ。でもなぜここに? 彼女曰く、エレベーターで4階に行きたかった
が4階はなかったので3階で降りたと、う~ん、ちょっと訳がわからない。
とりあえず駅は徒歩1,2分の所だと伝えて、しばらく会話をしてみた。
スイス出身だと言う。では、ドイツ語かフランス語をしゃべれるのかと尋ね
ると、どちらもしゃべれると。スペインも1年いたのでスペイン語も話せる
らしい。日本に来る前にタイに出かけたが気に入らなかったようだ。これか
らどこに行く予定なのかと尋ねるとバッグから日本地図をとり出して、長崎
を指差した。丁度生徒に指導中だったのでゆっくりと会話は楽しめなかった
が、一階までいっしょに降りて駅への道を教えた。
その後、エレベーターの前に立ったとき、なぜ彼女が我が塾に来たのか納得
した。エレベーターの横の壁に各階のテナント名が書いてあって3階の上に
INFORMATION とあったのだ。おそらく彼女はそれをインフォメイション
センターと理解したのだろう。
地方まで足を伸ばす外国人が増えてきた。少しだけ積極的になって英語でも
日本語でも話しかけてみて欲しい。旅人はその国の人たちときっと話したが
っているはずだから。そうすることであなたもわくわく感を楽しめると思う。
めーめー仔ヤギ