美味しいカツカレーのお話
かつて本屋大賞になった「船を編む」(三浦しをん作)は読まれただろうか?
辞書をつくるストーリーで印象に残っている作品だった。これがNHKでテレビ
ドラマ化されるのを知って、録画して見ることにした。
コロナ禍や電子辞書などの問題も取り入れた現代版って感じで、よくできた
作品だなぁと思った。そのドラマのどこかのシーンに、「美味しいカツカレー」
の話が出てきて、「なるほど」と思ったのでご紹介したいと思う。
決してレシピの話ではない。
「カツはカツとしてカレーに出会い、カレーはカレーとしてカツに出会う。
而して我々は美味しいカツカレーと出会うのである。」
カツとカレーを作る人それぞれが、美味しいカツをつくる、美味しいカレー
を作る。決して他方に依存するのではなく、それぞれが独立した完成品をめざ
したその先に、最高のカツカレーが私たちの食卓に並ぶのだ。
つまり人々に愛され、親しまれるすべての物事の「奥義」「極意」をめざした哲学
の話かなと思う。
めーめー仔ヤギ