十五夜
九月は旧暦で長月。秋の夜が長いからだと言われています。
今年の中秋の名月は、9月24日だそうです。九月は雨が多
いから満月は見られるでしょうか?
十五夜といえば、小さい頃は、母親が庭に臼を出して、そこ
にススキ、落花生、さつまいもそして団子などをお供えして月
を愛でていたことを覚えています。
また集落では、この十五夜のために小学生の男子がカズラ
を谷川に取りに行き、そして各家庭から藁と少額の寄付を集
めるという役割を担っていました。そのカズラと藁で青年たち
が綱引き用の綱を編んでいくのですが、集落の中心にあった
お堂の広場のイチョウの木に結び、威勢のいい掛け声と力強
く編んでいく躍動感ある若者の姿が、集落全体に活気を与え
たのは間違いありません。今でもその映像は私の脳裏に確か
に刻まれています。
そしてその日の夜、綱引きが行われます。綱引きの勝ち負け
はどうでもよかったように記憶しています。それよりも綱引きで
ちぎれた綱を、数キロ離れた隣集落まで、月明かりだけを頼
りに引きずって行ったことが、なんだかワクワクして少年たちの
冒険心をくすぐったのだと思います。
23日は小中学校のミニ同窓会をやると連絡が来ました。
月見で一杯盃を傾けながら、昔の十五夜を語り楽しみたいと
思っています。
メーメー仔山羊