漫画「君たちはどう生きるか」

漫画「君たちは どう生きるか」
原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一(マガジンハウス刊)

ここに登場する中学生は、友達から「コペル君」と呼ばれています。彼の叔父さんがコペルニクスからとってつけたあだ名です。この本は、日々自分の中の疑問と向き合い、人として成長しようとした一人の中学生コペル君とその叔父さんとのお話です。

おじさんはある時、学校に行けなくなって苦しんでいるコペル君から、
「僕は、大事な、大事な友だちを・・・裏切ってしまった・・・」と告白されます。次の日、
叔父さんからコペル君のもとに一冊のノートと手紙が届きます。その手紙には・・・

コペル君、
いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければいけないのか。
それはね、コペル君、
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、
君が正しい生き方を強く求めているからだ。
人間ってものの、あるべき姿を信じているからだ。
さあ、コペル君、いまこそ答えを見つけよう。
ここには、君が決してゴマ化すことなく考えてきた、
気づきと発見が記されている。
おじさんのノートを最後まで読んでくれれば、
きっと君は、自分を取り戻せる。
あらたな一歩を踏み出すことができる。
僕たち人間は、
自分で自分を決定する力をもっているのだから。

この本は、80年前に書かれ読み継がれてきた名作を漫画化したものですが、いつの世も人が成長するときの喜びも苦しみもそして大切なことも変わらないものですね。皆さんもコペル君になったつもりでこのノートを読んでみてください。「自分の生き方を決めるのは
自分だけなんだ」と気づかせてくれる一冊になるのではないでしょうか。保護者の方にもお薦めです。

めーめー仔ヤギ

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