嫌われる勇気

 

 平野美宇、17歳、卓球選手

リオオリンピックで控え選手だった彼女が、なぜこんな快挙を成し遂げたのだろう?

今年の全日本卓球選手権での優勝に引き続き、アジア選手権で世界ランキング1位・

2位・5位の中国選手を撃破しての優勝である。

 何が彼女をここまで成長させたか?

リオで同学年の伊藤美誠選手が活躍する一方、出場機会のない悔しさが勝気な性格に

火をつけたのだろう。そして観戦しながらも、世界で勝つために必要な技術や戦略を

冷静に分析できたのではないか。

 しかし、それにもまして彼女にはおおきな精神的変化があり、それが彼女の成長の

土台になったのではないかと思っている。

 あるテレビ番組でのこと、彼女が言った言葉に衝撃を受けたことを覚えている。

「今まではかわいいと思われたいという好感度を気にしていたけど、嫌われる勇気を

持つようにした。」というような内容だった。この年齢だと、周りの人から嫌われた

くない、良い風に見られたいと思うのはごく当然のことなのに、『嫌われてもいい、

自分の信念でまっすぐ目標に突き進む』という精神状態に達するのは早すぎるのでは

ないかと思ったからだ。

 私事で恐縮だが、「何かを達成するのに自分を変えなければいけない。他人にとや

かく言われても信念をもって突き進まねば!」と思った出来事があり、それが25歳の

ときで、かなり勇気が必要だったと記憶している。

 大した17歳である。目標に近づくために何をしなければならないか。その決意と実

行力は衝撃的であり感動的だった。大いに見習いたい。

 

                   めーめー仔ヤギ

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