何の秋?
朝晩が肌寒くなりましたね。
秋も本番といったところでしょうか。
先日、ある本を購入しましたので、本の紹介をしたいと思います。
『ふたり』 赤川次郎
『お姉ちゃんは高校2年までしか生きなかった。でも、私が来年高校1年になり、2年になり、3年になったら、私はお姉ちゃんの歳を追い越してしまう。それでもお姉ちゃんは、ずっと私の中にいてくれる?』
高校2年のしっかり者の姉「千津子」と中学2年の頼りない妹「実加」。事故の為、死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、『ふたり』の奇妙な共同生活が始まった…。
妹と十七歳で時の止まった姉。二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。
この作品は、私が中学の時に初めて自分のお小遣いで買った小説です。この作品は映画化やドラマ化もされており、TVドラマを見たときに「原作を読んでみたい。」と思ったのがきっかけでした。当時の私はこのドラマをとても気に入り、主題歌のCDまで購入したのを覚えています。
古本屋で文庫本を物色していたら、たまたまこの本が目に留まり、50円という価格の安さもあって25年ぶりに読んでみました。中学の頃の私は物語の展開を楽しんでいたと思います。(25年も前のことなので ‘ たぶん ’ ですが…) しかし、今回は、登場人物の人情の機微に触れたり、子ではなく親としての立場から考えてみたりと中学の時に感じていたものとまた違う角度からこの本を楽しむことができました。
秋の夜長、以前読んだ本を読み返してみるのも面白いと思いますよ。
(内村)