気体の集め方

気体の集め方には,水上置換法,上方置換法,下方置換法がある。

まず,集める気体が水にとけにくいのか,とけやすいのかで判断。
水にとけにくい気体 → 水上置換法(水素,酸素,二酸化炭素(少しとける))

次に,水にとけやすい気体を集める場合,
空気より密度が大きいか,小さいか(空気より重いか,軽いか)で判断。
空気より密度が大きい気体 → 下方置換法(二酸化炭素)
空気より密度が小さい気体 → 上方置換法(アンモニア)

酸素

二酸化マンガンオキシドール(うすい過酸化水素水)を加える。
・無色,無臭で,空気より密度が少し大きい。
・水にとけにくいので,水上置換法で集める。
・ものを燃やすはたらきがある。
・空気中に約21%ふくまれる。

酸素の発生方法

二酸化炭素

石灰石や貝殻にうすい塩酸を加える。
・無色,無臭で,空気より密度が大きいので,下方置換法で集められる。
・水に少ししかとけないので,水上置換法でも集められる。
石灰水を白くにごらせる。
・水溶液は酸性を示す。

二酸化炭素の発生方法

水素

亜鉛などの金属にうすい塩酸を加える。
・無色,無臭で,水にとけにくい。
水上置換法で集める。
気体の中で最も密度が小さい
・火をつけると音を出して燃えて,ができる。

水素の発生方法

アンモニア

塩化アンモニウム水酸化カルシウムを混合して加熱する。
・無色,刺激臭がある。(においは手であおぐようにしてかぐ。)
・水にとけやすく,空気より密度が小さいので,上方置換法で集める。
水溶液はアルカリ性を示す。

アルカリ性の水溶液の性質
色のリトマス紙を色に変化させる。
・緑色のBTB溶液を色に変化させる。
・無色のフェノールフタレイン溶液を色に変化させる。

アンモニアの発生方法

窒素

・無色,無臭で空気より密度が少し小さい。
・水にとけにくいので,水上置換法であつめる。
・空気中に約78%ふくまれている。

塩素

黄緑色で,刺激臭がある。(プールの消毒液のにおい)
・水にとけやすく,空気より密度が大きいので下方置換法であつめる。
・殺菌作用や漂白作用がある。(インクが消える)

アンモニアの噴水