化学変化の前後で,物質全体の質量は変わらない。これを質量保存の法則という。

気体が発生する反応

炭酸水素ナトリウム + うすい塩酸 → 塩化ナトリウム + 水 + 二酸化炭素
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2

 

気体が発生しない反応(沈殿)

塩化バリウム + 硫酸 → 硫酸バリウム(白い沈殿) + 塩酸
BaCl2 + H2SO4 → BaSO4 + 2HCl

また,物質どうしが結びつくとき,結びつく物質の質量の比はいつも同じになる。

銅と酸素が結びついて酸化銅ができるとき

銅の質量:酸素の質量:酸化銅の質量 = 4:1:5

マグネシウムが酸素と結びついて酸化マグネシウムができるとき

マグネシウムの質量:酸素の質量:酸化マグネシウムの質量 = 3:2:5

1.5gのマグネシウムを熱したところ,加熱後の質量が1.9gであった。
反応せずに残っているマグネシウムの質量はいくらか。
加熱後の質量ーマグネシウムの質量=結びついた酸素の質量
1.9ー1.5=0.4g
マグネシウムの質量:酸素の質量=3:2より
3:2=x:0.4
2x=1.2
x=0.6(反応したマグネシウムの質量)
反応せずに残っているマグネシウムの質量は
1.5ー0.6=0.9g

 

化学変化と熱

化学変化のときに熱が発生し,温度が上がる反応発熱反応という。

化学変化のときに熱を吸収し,温度が下がる反応吸熱反応という。

物質がもっているエネルギー化学エネルギーという。