消化と吸収

食物にふくまれる養分には,口に入れられた食物が消化管を通る間に,
だ液や胃液などの消化液にふくまれる消化酵素によって,体に吸収されやすい物質に分解される。

消化された養分は,小腸の壁にある柔毛という突起から吸収される。
柔毛があると,養分とふれる表面積が大きくなり,効率よく吸収できる。

・ブドウ糖とアミノ酸・・・柔毛の毛細血管に入る。
・脂肪酸とモノグリセリド・・・柔毛に入ったあと,再び脂肪にもどり,リンパ管に入る。

呼吸

鼻や口から吸いこまれた空気は,気管を通って肺に入り,気管が枝分かれした気管支の先にある肺胞という小さな袋に贈られる。
肺胞があると,空気とふれる表面積が大きくなり,効率よく酸素と二酸化炭素の交換ができる。

肺胞で,毛細血管の中の血液に酸素がとり入れられ,血液中から二酸化炭素が出される。

血液の流れ

心臓は血液を送り出すポンプのはたらきをしている。
心臓から送り出された血液が流れる血管動脈
心臓にもどる血液が流れる血管静脈という。
動脈と静脈は体の各部に網の目のようにはりめぐらされた毛細血管でつながっている。

血液には固体成分と液体成分がある。
・赤血球・・・ヘモグロビンのはたらきで,酸素を運ぶ。
ヘモグロビン・・・赤色の色素。酸素の多いところでは酸素と結びつき,酸素の少ないところでは酸素をはなす性質をもつ
・白血球・・・細菌などを分解する。
・血小板・・・出血したとき,血液をかためる。
・血しょう・・・毛細血管からしみ出し,組織液となる。
組織液・・・細胞のまわりをみたしている液体。細胞に酸素や養分をわたし,細胞から二酸化炭素や不要な物質を受け取る

不要物の排出

細胞呼吸では有害なアンモニアも生じる。
アンモニアは肝臓で無害な尿素に変えられ,血液によってじん臓に運ばれる。
肝臓のはたらき
・アンモニアを尿素に変える。
・胆汁をつくる。
・小腸から吸収した養分を一時たくわえる。(ブドウ糖をグリコーゲンに変えてたくわえる)

尿素はじん臓でこし出され,尿として輸尿管を通ってぼうこうで一時的にためられてから体外に排出される。