第4回親子座(教育講演)

第4回親子座(教育講演)

“子供たちのやる気を喚起したい―”
“「今」という時代の大切さや「生きる力」を感じてもらいたい―”
―11月26日(日)に第4回目となる親子座を開催しました。今回も昨年同様にいきいき国分交流センターにて国分校・隼人校合同で、多くの保護者の方々と生徒たち並びに卒業生を含む一般の方々にお集まりいただきました。
 
今回は二人の講師の先生をお招きしました。まずは、れいめい高校で長年教鞭を執り、現在も非常勤講師として指導されている白尾國英先生。教師の傍ら鹿児島に伝わる「天吹(てんぷく)」の伝承と周知活動をされています。そして、第一工業大学の田中龍児先生。田中先生はドローンによる測量技術の第一人者として全国で活躍されています。

まず白尾先生からは、鹿児島に古来より伝わる独自の縦笛「天吹」について講話頂きました。長さ30センチ、3つの節と5つ孔から成る竹笛である天吹はなぜか鹿児島にしか伝わっておらず、その歴史は書物や逸話などから少なくとも室町時代には存在していたとされています。
藩政時代から明治時代にかけて学舎などで伝承されてきた天吹も『勉学の妨げになる』として、薩摩琵琶とともに禁止令が出され急速に衰退。ただ一人伝承されていた薩摩琵琶の第一人者である太田良一さんから後世に受け継がれ、県の無形文化財として現在に至っています。しかし、日本における他の縦笛の中には伝承が絶えてしまったものもあり、伝承されていくことがいかに大事かどれだけ大変なものかと考えさせられました。
また、講話の中で伝承されている7曲の中から2曲の実演がありました。伝承されてきたからこそ聞くことができる天吹の音色に感銘を受けました。

そして田中先生からは、「なぜ勉強するの?」と題し、学生時代のエビソードやご自身の勉強方法、当時の悩みなどをユーモア交えてお話しいただきました。
「夢を持とう」というお話では、大きくても小さくてもいいから夢を持つ。そしてなりたい自分を想像する。それに向かって、夢を実現するために努力する。それこそが勉強する目的である。
「頭と体を同時に鍛える」というお話では、走ることをつづけると苦しくなる。それでも止まらず走りつづける。そうすると、すーっと苦しさがなくなる(ランナーズハイ)。勉強も同じで、勉強が苦しくてもやり続ける。すると勉強をするのが苦でなくなる。部活動などで運動をしていない人も、ただ走ることでもいいからランナーズハイを体験して、その感覚を勉強につなげられるように努力してみよう。
そして、「第4次産業革命(IT革命)の時代」では、日本が世界においてリーダーシップを発揮するために、国はI.O.T.(Internet of Things)の推進に力を入れている。2020年は小学校でプログラミングを習うようになる。子供たちだけでなく親の方もプログラミングを学ばなくてはいけない。子供も大人もみんな頑張らないといけないと鼓舞して頂きました。
オープニングとエンディングでは田中先生のテーマソング(356日の紙飛行機;AKB48、栄光の架橋;ゆず)の生歌披露もありました。中には口ずさんでいる生徒たちもいました。

今回の親子座を終えて、生徒たちと保護者の方々がそれぞれ感じたことを語り合い、今後の学習や生活、進路の参考にしていただければ幸いです。
改めましてお忙しい中、この親子座に足をお運び頂きました保護者と卒業生の皆様に御礼申し上げます。

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